食品は栄養を摂取するためのもの、医薬品は病気やけがを治すためのものというように、医薬品と食品の違いってなんとなくのイメージでわかる方が多いと思います。
では、「コレステロールの吸収を抑える」って書いてあるお茶は医薬品なんでしょうか?
今回は、知ってそうだけどしっかりとは理解していない、食品と医薬品の違いを解説していきます!
まずは食品の定義から!
食品とは「医薬品等を除く全ての飲食物」と法律で定義されています。医薬品等とは医薬品や医薬部外品のようなもののことです。
口から摂取するものはすべて食品か医薬品等に分類され、医薬品等と個別に認められたもの以外は食品ということになります。
では、医薬品の定義は?
医薬品の定義は少し複雑なのですが、すごくざっくりと言ってしまうと「疾病の診断や、治療、予防を目的としているもの」のことをいいます。
頭が痛いときに頭痛薬を飲んだり、車酔いしないように酔い止め薬を飲んだりと、「治療や予防を目的としているもの」というのは想像しやすいと思います。
「診断の目的のものが医薬品」というのは馴染みがないかもしれませんが、例えば熱が出て病院にかかったとき、インフルエンザやコロナではないか検査キットを使って診断を受けたりすることがあると思います。このキットも、実は医薬品のものがあります。
医薬品はすべて個別に国が審査・承認していて、厳しい基準をクリアしたものだけが販売されます。
医薬品っぽい食品ってあるよね
「血糖値が気になる方へ」とか、「中性脂肪が気になる方へ」と書いてある食品がありますよね?「医薬品?」と思ってしまうかもしれませんが、これは食品です。
例えば乳製品に含まれているカルシウムが骨を丈夫にするのは、皆さんご存じですよね?
このように、「体にいい働きをしてくれる成分を含んでいる食品は、その良さを表示していいよ」という制度があり、この表示がされている食品を「保健機能食品」といいます。
保健機能食品というと馴染みがないですが、「トクホ(特定保健用食品)」や、最近紅麹で話題になった「機能性表示食品」がこれにあたります。もちろん食品なので、医薬品のように「病気が治る!」とかは書けないですし、分類によっても表示の範囲や条件に差はありますが、食品を選ぶ際の参考になりそうですよね。
まとめ
病気の治療や予防の目的で使うのが医薬品、医薬品等以外の飲食物が食品。ただ、食品の中にもいろいろ分類があり、コレステロールの吸収を抑える等を表示してもいい食品があるということが、わかっていただけたと思います。
今後、それぞれの分類についても解説を作っていきたいと思いますので、良ければ参考にしてください。
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